2024年より始まりました、小さな絵と文シリーズの展覧会、今年も開催いたしました。
2024年は京都は恵文社、東京はギャルリーワッツと巡回させていただき
沢山の方々に作品を見ていただけました。
それ以来、このシリーズは鹿又家のライフワークにしようと
日常に溶け込む形で絵と文を行き来させてきました。
今年選んだテーマは『よそみ』。
一つと信じてやまなかったこの道で
ほんとにフワーッとよそみしてみた。
すると見えてきたのは、あそんでつくる教室てんてんとでの子どもたちとの時間
娘と過ごす京都の美しい四季、高い空と広い雲
ふとした時に何気なく感じる、大人になっった自分たちの中にある懐かしい景色や感情でした。
そんな膨大な時間の陰影に埋もれる記憶達を
古材で作った古道具箱のような額でそっと飾りました。
今回は娘の描いた落描きをもとに小さな陶器も沢山作りました。
額の内外問わず溢れ出したカケラたちが私たちと皆さんをふんわり繋いでくれた気がします。
その柔らかさが今の私たちです、と素直に伝えられた展示になったと思っています。
ありがとうございました。
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<展示に寄せて>
私たちは「あそんでつくる教室てんてんと」という場を作り
子どものワクワクをカタチにするお手伝いをしています。
子どもたちは、絵を描くことが大好きです。
しかし、いつだって描きたいわけではありません。描きたいと思っていたけれど
描き始めるとそうでもなかった、という事に気づくのがほとんだったりします。
絵の具はいきんで沢山出しますし、大きな画用紙には草をちょっと描いただけで
終わることもあります。
それでいいんじゃないか?と思います。そこを含めて絵を描いてるなぁと感じます。
子どもたちが次の遊びに移っていった後、残ったかけらたちはとても可愛い。
沢山余った絵の具は美しい。ちょっと描いた草にはお顔が書いてあったりして。
本当にキラキラしている。大好き。
いつの日からかそんな画用紙の絵の部分は切り抜いて、余った部分を様々な大きさのカードに切り
その美しい絵の具を塗っておく事にしました。
無造作に、大胆に、ただただ塗っておく。まるで子どものように。
カード達はきょうこの自室の毎日目につく場所に吊るしてあります。
ぼーっと眺めていると、その塗り跡が、その色が、何かに見える時があります。
それを絵にします。
仕上がった小さな絵は隣の部屋の広祐に見せたくなります。
面白いね、綺麗だね、などの軽い会話の後、広祐の部屋の壁に貼られます。
広祐は一人になる時間を見計らってその絵をぼーっと見つめます。
絵を鑑賞していた広祐はいつの間にか絵の中にいます。
一瞬のようでもあり永遠のようでもある体験を通ります。
その最中、つぶやきがあります。
それを言葉にします。
メモをしたその言葉をきょうこに渡します。
ぼーっとして机に向かった私たちは、ふっと窓の外の世界によそみをしました。
そこには今私たちが生きている景色とそっくりだけど何かが少しだけ違う世界が沢山あります。
きょうこは本当に見たその世界の一つを絵に描きました。
広祐は本当にその世界を体験し言葉を書きました。
きっとあなたも知っている世界だと思います。
ふと気になった世界から覗いてみてくださいね。
よそみをするように。





















